ガルシア=マルケス Garcia Marquez ( García Márquez )

ガブリエル・ホセ・ガルシア=マルケス( Gabriel José de la Concordia García Márquez )は、1927年3月6日にコロンビアのサンタ・マリア州のカリブ海沿岸にある寒村アラカタカ( Aracataca )で生まれ、8歳まで母方の祖父母のもとで育ちました。この幼少時代に祖母から聞いたさまざまな超現実的な噺が、後に彼の作風に決定的な影響を及ぼしました。1947年にボゴタ大学に入学し、翌年にボコタ暴動が起こり学校が閉鎖され、カルタナの大学に移りましたが、生活難のために中退しました。1954年に新聞記者となり、パリやローマに滞在して映画批評の執筆するかたわらローマの国立映画実験センターで学びました。1959年にキューバに渡り、カストロと知り合い、キューバ革命成立とともに国営通信社プレンサ・ラティーナのボコタ支局の編集長を務めました。1961年にメキシコに渡り、映画制作に携わりながら執筆活動に専念しました。その後、スペインのバルセロナに住み、1967年に発表した長編「Cien años de soledad」(邦題:百年の孤独)が、スペイン語圏で空前の売上げとなり、世界各国に翻訳されて、現代のラテン・アメリカ文学の旗手となりました。1980年にメキシコへ亡命し、1982年に帰国し、同年にノーベル文学賞を受賞しました。「Cien años de soledad」(邦題:百年の孤独)、「El amor en los tiempos del cólera」(邦題:コレラの時代の愛)が、2002年にノルウェイ・ブッククラブによって『世界傑作文学100』に選ばれました。他の代表作は「落ち葉」、「大差に手紙は来ない」、「エレンディラ」、「悪い時」、「族長の秋」、「予告された殺人の記録」、「迷宮の将軍」、「ある遭難者の物語」「愛その他の悪霊について」、「戒厳令下チリ潜入記」、「誘拐」などがあります。1990年に新ラテン・アメリカ映画祭に出席するために来日しています。1997年にメキシコに移住し「わが悲しき娼婦たちの思い出」を出版しました。2014年3月下旬より肺感染症で入院し、4月上旬に退院して自宅で療養していましたが、4月17日に死去しました。
※彼の生年月日は親兄弟の証言や出生証明書に従っています。一般的には1928年とされていて、若い頃のパスポートの誤記が原因とされていますが、本人も1928年で通しています。
百年の孤独 (Obra de García Márquez (1967))
新潮社
ガブリエル ガルシア=マルケス ( Gabriel García Márquez )