ジェイムズ・エルロイ　James Ellroy

米国の小説家ジェイムズ・エルロイ( James Ellroy )は、 1948年3月4日にカリフォルニア州ロサンゼルスで生まれました。本名はリー・アール・エルロイ( Lee Earle Ellroy ）です。接続語を省略し、短い無味乾燥な文章から”電報の文体”と呼ばれ、特に犯罪を扱った小説で知られています。10歳の時に母親が何物かに殺され、17歳の入隊中に元ライト・へヴィー級ボクサーだった父親も死去しました。除隊後は、さまざまな職種を転々とし、ドラッグに溺れ、万引きやかっぱらいを繰り返し、30数回ほど刑務所に放り込まれています。29歳の時に突然改心して小説家を目指し、1981年に「Brown's Reqiem」でデビューしました。1982年に2作目「Clandestine」を刊行しました。1987年「The Black Dahlia」から始まる”暗黒のL.A.四部作”と言われる「The Big Nowhere」、1990年「L.A. Confidential」、「White Jazz」で社会の暗黒面を書く犯罪小説の巨匠の地位を確立しました。その他は1995年「American Tabloid」、2009年「Blood's a Rover」などがあります。「L.A. Confidential」は1997年に、「The Black Dahlia」は2006年に映画化されています。