ジャン・ボードリヤール Jean Baudrillard

1929年7月27日にマルヌ県ランスに生まれました。1948年にソルボンヌ大学に入学し、ドイツ語と文学を学びました。1962年にフェリックス・ガタリと共にフランス中国人民協会を設立しました。この頃からカール・マルクス( Karl Marx )やベルトルト・ブレヒト( Bertolt Brecht )の翻訳や評論を始めました。1968年に「物の体系」で博士号を取得しました。審査員にはロラン・バルト( Roland Barthes )、ピエール・ブルデュー( Pierre Bourdieu )、アンリ・ルフェーブル( Henri Lefebvre )がいました。その後、新設のパリ大学ナンテール校で社会学の教授を務め、「対象のシステム」を発表し、マルクスの価値理論を記号論の視点から解説し脚光を浴びました。1977年に「誘惑論序説――フーコーを忘れよう」を発表しました。1986年にナンテール教授を辞任した後。1990年代は写真家、美術批評家として活動し、写真評論集「消滅の技法」などを出版しました。2001年9月11日の米国同時多発テロ事件前から、ワールドトレードセンターのツウィンタワーについて考察し、ディズニーランドや湾岸戦争からはイラクとイスラム教、グローバリゼーションとテロリズムを題材にして米国が抱える問題を論じました。2007年3月6日にパリの自宅で死去しました。享年77歳でした。
透きとおった悪
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