レイ・ブラッドベリ　Ray Bradbury

米国のSF作家です。本名はレイモンド・ダグラス・ブラッドベリ( Raymond Douglas Bradbury )で、1920年にイリノイ州ウォーキーガンで生まれました。少年時代からバローズの火星シリーズやヒューガー・ガーンズが創刊した世界最初のSF雑誌「Amazing Stories」を読み耽り、奇術やサーカスに夢中でした。12歳から小説を書き始め、やがて同人誌や雑誌に投稿を続けました。高校を卒業すると、街頭で新聞売りをしながら独力で「Futuria Fantasia」を発行しました。1943年に「The Piper」（邦題：火星の笛吹き）を発表して以降、パルプ・マガジン作家として活躍し、1950年に「The Fog Horn」（邦題：霧笛）を発表し注目されました。1953年「Fahrenheit」（邦題：華氏451度）、1957年「Dandelion Wine」（邦題：たんぽぽのお酒）、1962年「Somethie Wicked This Way Comes」（邦題：何かが道をやってくる）、1985年「Death Is a Lovely Business」（邦題：死ぬときはひとりぼっち）といった長編小説を書く一方、短編小説を幾つも創作しています。よく知られている作品は1950年に発表され1966年に映画化された連作「The Martian Chronicles」（邦題：火星年代記）、1951年「Illustrated Man」（邦題：刺青の男）、1953年「The Golden Apples of the Sun」（邦題：太陽の黄金の林檎）、1955年「The Octover Country」（邦題：10月はたそがれの国）、1959年「A Medicin for Melancholy」（邦題：メランコリーの妙薬）、1962年「R is for Rocket」（邦題：RはロケットのR）、1964年「The Machineries of Joy」（邦題：よろこびの機械）、1966年「雨の降る日は永遠に」などがあります。1976年に世界ファンタジー賞生涯業績部門賞を受賞しました。2007年には「たんぽぽのお酒」の続編「さよなら僕の夏」を出版しました。