トマス・ピンチョン Thomas Pynchon

トマス・ピンチョン( Thomas Ruggles Pynchon, Jr. )は米国の小説家です。1937年5月8日にニューヨークのロングアイランドにあるグレン・コーヴで生まれました。1953年にコーネル大学に進学して物理工学を専攻しました。途中2年の海軍生活を送り、1957年に復学すると英文科に転じました。卒業後は1960年から1962年までボーイング社でテクニカル・ライターとして勤務しました。その後、作品以外の消息を絶っています。1963年に長編小説「V.」でデビューし、その年の最優秀新人に送られるウィリアム・フォークナー賞を受賞しました。1966年の第2作目「The Crying Of Lot 49」(邦題・競売ナンバー49の叫び)でローゼンタール基金賞を受賞しました。1973年の第3作目「Gravity's Rainbow」(邦題:重力の虹)では全米文学賞を受賞しましたが、本人が授賞式に現れずに物議を醸しました。以降、1984年に初期短編集と随筆文を合わせて「Slow Learner」として刊行されるまで17年間に沈黙期間があります。その後、1990年「Vineland」、1997年「Maison & Dixon」、2006年「Against the Day」(邦題:逆行)、2009年「Inherent Voice」などがあります。
重力の虹〈1〉 (文学の冒険シリーズ)
国書刊行会
トマス・ピンチョン( Thomas Pynchon )[著]
越川芳明、佐伯泰樹、植野達郎、幡山秀明[訳]
パフォーマンス・アーティストのローリー・アンダーソン( Laurie Anderson )はこの小説に霊感を受けて、「Gravity's Angel」を作りました。
重力の虹〈2〉 (文学の冒険)
国書刊行会
トマス・ピンチョン( Thomas Pynchon )[著]
競売ナンバー49の叫び
筑摩書房
トマス・ピンチョン( Thomas Pynchon )[著]
ヨ・ラ・テンゴ( Yo La Tengo )の「The Crying Of Lot G」はピンチョンの「The Crying Of Lot 49」から借用されています。
ヴァインランド
新潮社
トマス・ピンチョン( Thomas Pynchon )[著]
スロー・ラーナー (ちくま文庫)
筑摩書房
トマス・ピンチョン( Thomas Pynchon )[著]
関連CD/DVD
And Then Nothing Turned Itself Inside-Out
Yo La Tengo
[収録曲]
  1. Everyday
  2. Our Way To Fall
  3. Saturday
  4. Let's Save Tony Orlando's House
  5. Last Days Of Disco
  6. The Crying Of Lot G
  7. You Can Have It All
  8. Tears Are In Your Eyes
  9. Cherry Chapstick
  10. From Black To Blue
  11. Madeline
  12. Tired Hippo
  13. Night Falls On Hoboken