吉本隆明 Yoshimoto Takaaki ( Yoshimoto Ryumei )

詩人、哲学者、評論家です。1924年11月25日に東京の月島で生まれ、2012年3月16日に死去しました。数え切れないほど多くの著作があります。主要な著作は『共同幻想論』、『言語にとって美とはなにかⅠ』、『言語にとって美とはなにかⅡ』、『心的現象論序説』、『心的現象論本論』、『マスイメージ論』、『ハイイメージ論』、『記号の森の伝説歌』などがあります。吉本隆明氏の核心的な著作は、ひらがなで書かれた哲学書と言えます。新たに作り出された独創的な用語は簡潔であり、見かけの解釈より難物です。たとえば”対幻想”には、昨今のn個の性論と違って、性の差異論が一滴も含まれておらず、いまだに屹立しています。たとえば”大衆の原像”は、心的現象論で語られる原生的疎外の概念に通底しています。
共同幻想論 (角川文庫ソフィア)
国家の起源に迫り、既存の国家論を打ち砕く、瑞々しい筆致の論考です。
心的現象論序説 改訂新版
角川書店
吉本隆明
心的現象論本論
文化科学高等研究院出版局
マス・イメージ論 (講談社文芸文庫)
かっての『共同幻想論』を現在で表現したらどうなるか?-という問題意識で書かれています。
記号の森の伝説歌
角川書店
吉本隆明
吉本隆明全著作集〈12〉思想家論 (1969年)
「丸山真男論」、「カール・マルクス」が含まれています。
カール・マルクス (光文社文庫)
光文社
吉本隆明[著]