ボビー・ジェントリー　Bobbie Gentry

本名はロバータ・リー・ストリーター( Roberta Lee Streeter )で、ジェントリーという芸名は、1952年封切りの映画『Ruby Gentry』の女主人公で、貧困の中で生まれ人生を成功させる決心をした少女の名前から借り受けました。1944年7月27日にミシシッピー州チカソー郡ウッドランドの近くで生まれました。彼女の両親は、生後間もなくして離婚し、彼女はチカソー郡に住む父方の祖父母の農場で育ちました。 祖母は乳牛を隣人のピアノと交換してジェントリーに与え、7歳の彼女は最初の歌「My Dog Sergeant Is a Good Dog」を作りました。12歳の時にロサンジェルスに移住し、歌やギター、バンジョー、ベースなどを習得した後、パームスプリングの音楽学校を経て、クラブ歌手として活動しました。ラスベガスのナイト・クラブで歌っていた所をスカウトされて、1967年にキャピトルから出した「Ode To Billie Joe」が4週連続して全米チャート1位を独走し、グラミー賞最優秀新人賞など3部門を獲得しました。その後も「Okolona River Bottom Band」、「Mississippi Delta」、「Chickasaw County Child」などのヒットを飛ばして人気者になりました。後にグレン・キャンベルと組んで活動しました。また英国では、自身のTV連続番組を持つようになりました。アルバムは、1967年「Ode To Billie Joe」、1968年「The Delta Sweete」、同1968年「Local Gentry」、同1968年「Bobbie Gentry and Glen Campbell (with Glen Campbell)」、1969年「Touch 'Em with Love」、1970年「Fancy」、1971年「Patchwork」があります。1978年にワーナー・ブラザーズから出したシングル盤「Steal Away」がチャート入りに失敗し、ジェントリーは芸能界から引退する決意をしました。彼女が公の場に再び姿を見せたのは1981年5月で、その後、ロサンゼルスに定住し、世間の視界の外へと消え去りました。2016年のワシントン・ポストの記事で、タラハチー川橋から車で2時間ほどの距離にある、メンフィス郊外のゲートコミュニティで私生活を送っていることが報じられました。