コーテリア・クラーク Cortelia Clark

ナッシュヴィルを根城に路上演奏をしたブルースマンです。1907年にイリノイ州シカゴで生まれました。1950年中頃に手術の後遺症で視力を失い、生活の糧を得るために、テネシー州ナッシュヴィルの歩道で買い物袋を売り、ブルースを歌って寄付を受けるようになりました。1964年にピーボディ・カレッジの学生だったマイク・ウィーズナー( Mike Weesner )はグローブ・スタジオ( Globe Studio )で、クラークのデモ・テープを作りました。これがRCAナッシュヴィルのボブ・ファーガソン( Bob Ferguson )とチェット・アトキンス( Chet Atkins )の目に止まり、フェルトン・ジャーヴィス( Felton Jarvis )のプロデュースでアルバム「Blues In The Street」が制作されました。フェルトンは街中で車の走行音やクラクションの音、通行人の声などの背景音も入れて録音しています。このアルバムはグラミー賞の”Best Folk Recording”を受賞しましたが、これが唯一のアルバムで、その後もクラークは路上での演奏活動を続けました。しかし、1969年11月24日に自宅にしていたトレーラー・ハウスが灯油器具の爆発で火事になり死去しました。
1973年にミッキー・ニューベリー( Mickey Newbury )はアルバム「Heaven Help the Child」の中で「Cortelia Clark」という曲を書いて歌っています。このアルバムのライヴ編は1988年に「In a New Age」という表題で再発売されました。「Cortelia Clark」は、キングストン・トリオ( the Kingston Trio )やジョシュ・ホワイト・ジュニア( Josh White Jr. )なども追演しています。
Blues in the Street
Cortelia Clark
[収録曲]
  1. Felton Jarvis Interviews Cortelia Clark
  2. Baby, What Have I Done
  3. Never Be Sad No Mo'
  4. What'cha Gonna Do?
  5. Love Blues
  6. Love, Oh Love
  7. Ever'day Blues
  8. Bye Bye Love
  9. Walk Right In
  10. Baby Don't Belong To You
  11. Trouble In Mind
  12. Be My Darlin'
Cortelia Clark - Trouble In Mind
Mickey Newbury - Cortelia Clark
ミッキー・ニューベリによる追悼歌です。