ドン・コヴェイ　Don Covay

本名はドナルド・ランドルフで、1938年3月24日にサウス・キャロライナ州オレンジバーグで生まれました。父はバプティスト教会の牧師で、1957年に家族と共にワシントンに出ると、家族で結成したゴスペル・カルテット、チェリー=キーズで歌を学びました。ハイスクールでは宗教音楽以外にも分野にも関心を持ち、地元で「メアリー・リー」や「レッド・ロビン」をヒットさせたレインボウズに参加しました。1957年にリトル・リチャードのワシントン公演での前座をものにし、彼の手引きでアトランティック・レコードからプリティ・ボーイ( Pretty Boy )の名前で「ビップ・ボップ・ビップ」を吹き込んでソロ・デビューしました。ドンはすぐに名前を変えて、スー、コロンビア、エピック、RCA、ビッグ・トップと吹き込みを続け、1961年にはグッド・タイマーズを率いてアーノルド・レーベルから「Pony Time」を地域的にヒットさせ、翌1962年にはカメオから出した「ポパイ・ウォドル」がヒットしました。その後、パークウェイ、ランダと渡り歩き、1964年にローズマートから出した「Mercy, Mercy」がトップ50入りしました。これにはジミ・ヘンドリクスがギターで参加しています。その後は1965年に「See-Saw」がヒットしただけです。1971年にジェイナスと契約し、翌1972年にA&Rディレクター兼歌手としてマーキュリーと契約し、1973年に出した「I Was Checkin Out, She Was Checkin In」で再浮上しました。この後、評価の高いアルバム「Super Dude 1」とヒット・シングル「It's Better To Have And Don't Need」が続きました。作曲家としても多作でアレサ・フランクリン「Chain Of Fools」ほか、オーティス・レディング、ウィルソン・ピケット、ソロモン・バークなどに作品を提供しています。