レス・デューデック　Les Dudek

米国の東海岸にあるロード・アイランド出身のギタリストです。1952年8月2日に生まれました。一家はチェコ人、ドイツ人、イタリア人、ロシア人の血が混ざり、姓の Dudek は辻芸人( street musician )を意味するスラヴ語 Duda から来ています。レスが生まれて6年後に、父親は米国海軍を退役し、一家はフロリダへ移り住み、彼はそこで成長しました。最初に彼の耳を捉えたのはビートルズ( The Beatles )で、1962年の10歳の時、両親にクリスマスの贈り物としてギターをねだりました。音楽的嗜好はクリーム、ジミ・ヘンドリクス、ベンチャーズと広がり、10代の頃には地方のバンドに参加し、やがてフロリダでは熟達したギター奏者として名を成していきました。オールマン・ブラザーズ・バンド( The Allman Brothers Band )のアルバム「Brothers & Sisters」に参加し、その中の曲「Ramblin' Man」ではディッキー・ベッツ( Dickey Betts )と共にギターを弾き、「Jessica」ではアコースティック・ギターを弾いています。その後、ボズ・スキャッグス( Boz Scaggs )やスティーヴ・ミラー・バンド( The Steve Miller Band )のギター奏者を務めた後、ソロとしてコロンビア・レコードと契約し、4枚のアルバム「Les Dudek (Debut)」(1976)、「Say No More」(1977)、「Ghost Town Parade」(1978)、「Gypsy Ride」(1981)を発表しました。評論家の高い評価を得ましたが、商業的な成功には結び付きませんでした。カルフォルニア州ロサンジェルス界隈で2曲のヒットをものにした後、1970年代中頃に西ハリウッドに移り、1978年にDFK( Les Dudek, Mike Finnegan, Jim Krueger )というバンドを結成してアルバム1枚を発表しています。その後は、短期間ステッペンウルフのギター奏者を務めたり、スティーヴィー・ニックス( Stevie Nicks )の巡業に同行したりして過ごした後、2001年にアルバム「Deeper Shades of Blues」、2003年には「Freestyle!」を発表しています。
2013年2月19日、21日～24日、27日に来日公演を行いました。