フィル・スペクター Phil Spector

ウオール・オヴ・サウンド( Wall Of Sound )の代名詞でも知られる、1960年代から70年代を代表するプロデューサーです。リーバー&ストーラーとの仕事を通じて、プロデューサーとしての経歴を始めました。後に、ハリウッドのゴールド・スター・スタジオを拠点にウオール・オヴ・サウンドと呼ばれる独自の録音技法を確立しました。それは同一の楽器奏者を複数人用いて同時に同じ演奏をさせるというもので、常にギターを中心にして始められました。また、大人数の演奏者を同時に演奏させるだけでなく残響処理にも特徴がありました。演奏した音を小さな反響室( Echo Chamber )に送り込んで処置し、その音を再びマイクで拾って元の音に混合することで、滝のような分厚い音響の壁を実現しました。
2003年2月にロサンゼルス郊外にあるフィルの自宅で女優ラナ・クラークソン(当時40歳)が射殺される事件が起こりました。フィルは殺人容疑で逮捕され、6年にも及ぶ長期裁判の末、2009年に第二級殺人罪で有罪が確定し、カルフォルニア州の強制施設に収容されました。これは振り返って見ると、クリスタルズ名義でダーレン・ラヴに歌わせたり、ロネッツに執心するや、たちまちダーレン・ラヴを切って捨てる、という独善的な性格が災いを招いたのです。
カルフォルニア当局によると、2021年1月16日に病院で死亡したと発表されました。
ウォール・オブ・サウンド:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・フィル・スペクター 1961-1966
オムニバス
[収録曲]
  1. ヒーズ・ア・レベル
  2. ダ・ドゥ・ロン・ロン
  3. ビー・マイ・ベイビー
  4. キッスでダウン
  5. カッコいい子が見つかった
  6. ベイビー、アイ・ラヴ・ユー
  7. 愛しているんだもの
  8. ジップ・ア・ディー・ドゥー・ダー
  9. ボビーが帰ってくるまでは
  10. 恋の雨音
  11. 恋のアップタウン
  12. ホワイ・ドゥ・ラヴァーズ・ブレイク・イーチ・アザーズ・ハーツ?
  13. 恋しているかしら?
  14. ア・ファイン、ファイン・ボーイ
  15. ゼアーズ・ノー・アザー・ライク・マイ・ベイビー
  16. ふられた気持
  17. ブレイキン・アップ
  18. ノット・トゥー・ヤング・トゥ・ゲット・マリッド
  19. リヴァー・ディープ、マウンテン・ハイ
ダーレン・ラヴがクリスタルズ名義で歌った「He's A Revel」がウォール・オヴ・サウンドの先触れとなりました。例えば、ギター4、5本、ベース3本、ピアノ3台、ドラム2セット、大人数のコーラスや打楽器類というように、複数の楽器を同時にユニゾンで演奏して聞かせるという、高音圧サウンドがフィレスの特徴となりました。
Phil Spector's Wall Of Sound
ウオール・オヴ・サウンドの説明です。
Phil Spector's Jukebox