スティーヴン・スティルス　Stephen Stills

スティーヴン・アーサー・スティルス Stephen Arthur Stills )は、1945年1月3日にテキサス州ダラスで生まれました。父は軍人で、幼い頃から米国や中米各地を転々とし、色々な音楽に触れて育ちました。1960年代前半には音楽をやるためにフロリダ大学を中退し、幾つかのバンドに加入し、ニューヨークのフォーク・クラブで歌った後、カルフォルニアに赴いてバッファロー・スプリングフィールドを結成しました。3枚ほどのアルバムを作った後、1968年に解散しています。スティルズはソングライターよりはミュージシャンとしての名声を獲得し、1968年にはアル・クーパー、マイク・ブルームフィールドとアルバム「Super Session」を作り、スーパー・グループの先例となりました。同年にはクロスビー、スティルス&ナッシュを結成し、デビュー・アルバムではほとんどの楽器を担当しました。間もなくしてニール・ヤングが加わりクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングとして活動し、1970年に二作目の「Déjà Vu」を発表しました。さらに磨きのかかったギターの名手としての姿は、1971年のライヴ盤「Four Way Street」で上手く捉えられています。ソロ・アルバムの1970年「Stephen Stills」、1971年「Stephen Stills 2」、マナサスと録音した1972年「Manassas」、1973年「Down the Road」では、さらに広角的な音楽的視野を示しています。彼のギター演奏は、友人であるジミ・ヘンドリクスからの影響が大きく、ワウ・ワウ・ペダルの扱い方は天下一品です。1975年にはコロンビアと契約し、1975年「Stills」、1976年「Illegal Stills」を発表しました。アルバムは1978年「Thoroughfare Gap」、2005年「Man Alive!」、2009年「Live at Shepherd's Bush」のほか多数あります。