トム・パクストン　Tom Paxton

フォーク歌手トーマス・リチャード・パクストン( Thomas Richard Paxton )は、1937年10月31日にイリノイ州シカゴで生まれました。幼い時に家族とアリゾナ州ウィッケンバーグに移り、その地でバール・アイヴスなどのフォーク音楽に触れました。1948年にまた家族と共にオクラホマ州ブリストルに移りましたが、父親は間もなく死去しました。15歳の時に初めての楽器ウクレレを手にし、翌年には叔母さんからギターを贈られて、バール・アイヴスやハリー・ベラフォンテなどの音楽に夢中になりました。1955年にオクラホマ大学に入学し、そこでウディ・ガスリーに出会い、強く影響され、トラヴェラーズ( the Travellers )というバンドを組んで、珈琲ハウスで歌い始めました。大学を卒業すると、少しの間兵役に従事したあと、1960年代のフォーク・リヴァイヴァルの中心地ニューヨークに出て歌い始めました。その頃に彼が作った曲は、フォークの定番曲となり、数多くのアーティスト達に追演されています。恋の歌である「The Last Thing On My Mind」、「Leaving London」、放浪を歌った「Ramblin' Boy」、「I'm Bound For The Mountains And The Sea」などです。また、とりわけ多いのは時事的な歌=プロテスト・ソングで「Daily News」、「Lyndon Johnson Told The Nation」、「Talking Vietnam Potluck Blues」、「Forest Lawn」などがあり、首尾一貫した反骨精神を保ち続けています。エレクトラから7枚のアルバムを出し、1971年にリプリーズに移り、3枚のアルバムを出し、以降も多くのレーベルから多くのアルバムを出しています。2009年に”Grammy Lifetime Achievement Award”を受賞しています。