埴谷雄高 Haniya Yutaka
日本の政治・思想評論家であり小説家です。本名は般若豊(はんにゃ ゆたか)、本籍は福島県相馬郡小高町 (現・南相馬市 )です。父は税務官吏として台湾に渡り、後に台湾精糖株式会社に勤務めていて、1909年(明治42年)12月19日に台湾の新竹で生まれました。幼少期を屏東で過ごした後、1923年に東京に引越しました。青年期にドイツの思想家マックス・シュティルナー著『唯一者とその所有』に影響されました。その後、レーニン著『国家と革命』に感化され、日本共産党に入党し、全農全会派の勧誘活動に従事し、1932年に思想犯として逮捕されました。豊多摩刑務所に収監され後、検察から説得され形式的な上申書を提出して釈放されました。獄中ではカントやドストエフスキーを読み影響を受け、出獄後は経済誌の編集に携わりました。代表作は『死霊』で、第一章が『近代文学』創刊号(昭和20年12月30日付)に掲載されました。登場人物たちが形而上学的な長広舌を繰り広げる論議によって構成され、全12章が予定された長期に渡る未完の大作です。幾度かの空白期を挟んで死の直前まで9章を書き継ぎました。1997年(平成9年)2月19日に脳梗塞のため吉祥寺にある自宅で死去しました。


