ベッシー・スミス　Bessie Smith

女性クラシック・ブルース界最大の歌い手で”ブルースの女帝”と呼ばれています。本名をエリザベス・スミス( Elizabeth Smith )と言い、1898年（1894年4月15日という説もある）にテネシー州チャタヌーガで生まれました。9歳の時には舞台に立ち、15歳でラビット・フット・ミンストレル( The Rabbit Foot Minstrels )に入り、そこでマ・レイニーと出会い多大な影響を受けました。しばらく彼女の前座を勤めた後、1917年にはアラバマ州セルマで働き、数年後にはアトランタのナインティ・ワン劇場で歌っていました。1923年にコロンビアにスカウトされ、ニューヨークに移って初録音しました。その後、クラレンス・ウィリアムズがピアノ伴奏した「Down Hearted Blues」が大当たりして、彼女の人気は揺るぎないものとなりました。以後、1933年までの間に160曲程度を吹き込んでいます。彼女は洗練されたオーケストラを布陣して都会の大劇場で歌うのを好み、南部のみならず北部の黒人層にも人気がありました。1829年にはワーナー・ブロザーズ社の短編映画「St. Louis Blues」にも出演しました。1937年9月26日、巡業の途中、ミシシッピー州コアホマ付近で交通事故に遭い亡くなりました。弱冠39歳でした。