カサンドラ・ウィルスン　Cassandra Wilson

スタンダードからブルース、ロック、ポップスと、境界線を越えて歌う現代最高の女性ジャズ歌手として君臨しています。彼女は自身の歌をサイケデリックR&Bだと評しています。
1955年12月4日にミシシッピー州ジャクソンで生まれました。ギタリスト/ベーシストの父親と、モータウン・ミュージックが大好きな母親の影響で、早くから音楽に親しんで育ちました。6歳から13歳までピアノを習い、中学校のマーチングバンドではクラリネットを吹いていました。次にギターに興味を持ち、父親から与えられたメルベイ教則本を独学し、自作曲を書き始めました。ミルサップ大学とジャクソン州立大学に通い、マスコミにケーションを専攻し、夜は、R&Bやファンク、ポップを演奏するバンドに参加して、地元の珈琲店などで歌いました。また、ジョン・リーズ( John Reese )とアルヴィン・フィールダー( Alvin Fielder )が設立した”Black Arts Music Society”で、彼女は初めてビバップに触れました。1981年にTV局WDSUで広報ディレクター補佐の職を得て、ニューオーリンズに引越しました。しかし、年上の政治家の知己を得て励まされ、翌年にはニューヨークのジャズ界に進出しました。そこで音楽家集団M-Base Collectiveの一員として活動し、1986年にソロとして初アルバム「Point Of View」を発表しました。1990年代初頭までM-Base Collectiveとその人脈での活動を続けた後、1993年にブルー・ノートに移籍してから人気が出ました。1996年のアルバム「New Moon Daughter」でグラミー賞の最優秀ジャズ・ヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞しました。2007年にはミルサップ大学で芸術の博士号を取得しました。2008年のアルバム「Lovely」も、2009年にグラミー賞の最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞を受賞しました。他のアルバムは、1993年「Blue Light 'til Dawn」、1999年「Traveling Miles」、2010年「Silver Pony」、2015年「Coming Forth by Day」などがあります。

2008年8月4日、5日、7日に日本公演を行ないました。2010年6月11日、12日、13日、15日、16日、17日、18日に来日公演しました。2011年5月5日、5日、7日に来日公演しました。2013年5月31日～6月2日に来日公演しました。2015年3月17日～19日に来日公演しました。