フリート・ウッドマック　Fleetwood Mac

フリート・ウッドマックは、ブルース・ロックを演奏した初期と、人員が替わってポップ界に進出した後期では音楽性がまるっきり違ったまったく別のバンドです。
1967年にピーター・グリーン(gt)、ジェレミー・スペンサー(gt)、ミック・フリートウッド(dr)、ジョン・マクヴィー(bs)らがピーター・グリーンズ・フリートウッド・マック( Peter Green's Fleetwood Mac )を結成し、ブルース・ロック・バンドとして出発しました。後に3人目のギタリストとしてダニー・カーワン(gt)も加入しました。
ところが、ピーター・グリーンが薬物を乱用し演奏不能となって、1970年にバンドから退いたため、新規にボブ・ウェルチ、クリスティン・パーフェクト（ジョン・マクヴィーの妻になります）が加入し、バンド名をフリートウッド・マックに改め再出発しました。3枚のアルバムを残した後、1974年にボブ・ウェルチが脱退してしまいました。そこでバッキンガム・ニックスというアメリカ人の男女デュオ（リンジー・バッキンガム、スティービー・ニックス）が新規加入し、1975年に発表したアルバム「ファンタスティック・マック」が大ヒットし、1977年に発表したアルバム「噂」は、彼らの最大のヒット作となりました。その後は各自のソロ活動を並行しながらアルバム作りを続け、1979年「牙」、1982年「Mirage」、1987年「Tango in the Night」などを発表しました。
1987年にリンジー・バッキンガムが脱退し、1990年にはスティービー・ニックスとクリスティン・マクヴィが離脱してバンドは解散しました。
その後、1992年の米国大統領選挙戦でビル・クリントン氏の応援歌に「ドント・ストップ」が使われたこともあり、一時的に再結成してライヴ活動を行いました。1995年にはアルバムも作り、1997年にもライヴ活動を継続しました。しかし、翌年にクリスティン・マクヴィが引退してしまいました。2003年には、ヒット狙いの思惑からメンバーが再結集して復活作を発表しました。
来日公演は、1977年、1980年、1990年、1995年です。