Key To The Highway

ブルース・ピアニストのチャーリー・シーガー( Charlie Segar )が、1940年2月に最初に録音し、同年にヴォカリオンから78回転盤で発売しました。ジャズ・ジラム( Jazz Gillum )とビッグ・ビル・ブルーンジー( Big Bill Broonzy )も、1940年と1941年に録音して演奏の典型を作りました。1958年にはリトル・ウォルター( Little Walter )が、シカゴ・ブルース流儀で再解釈し、R&Bチャートでヒットさせました。以降、定番曲として多くのアーティスト達が追演しています。
ブルーンジーの談話によると、この歌は彼が子供の頃から歌われていたようです。また、シーガーのバージョンとブルーンジーのものは、歌詞はほとんど同じですが編曲が違います。シーガーは12小節ブルースで、ブルーンジーは8小節になっています。8小節が後続者の標準形式として定着しました。
中村とうよう著『ブルースの世界』からのこなれた訳を紹介します。
Key To The Highway / Big Bill Broonzy

I got the key to the highway
Billed out and bound to go
I'm gonna leave here runnin'
Because walkin' is much too slow

高速道路のキーを手にいれた
勘定をすませて出て行こう
駆け足でこの町を離れるんだ
歩いてちゃ、まだるっこいから
Charlie Segar - Key To The Highway
Big Bill Broonzy - Key To The Highway
Jazz Gillum - Key To The Highway
Little Walter - Key To The Highway
Eric Clapton - Key To The Highway
Johnny Winter - Key To The Highway